木の香りはストレスを鎮める

 香は血圧を安定させ消化を助けると言われております。植木の手入れをしていると、木特有の香りに包まれます。木を刈り込んだときも森林浴をしているような木の匂いに気持ちが安らぐことがあります。

 この木の香りは木の幹や葉から分泌されるα-ピネンやリモネンというテルベン類の香りです。

 α-ピネンは杉、檜、松などの針葉樹の多くに含まれています。特有の香りがあり、これは直接、脳の中枢神経に働きかけて血圧を安定させ、脳からのα波の発生を増やして全身をリラックスさせる効果があります。その他、食欲を促し消化を助け、発汗を促して体温の上昇を抑えるなどの働きもあります。そのため、昔から香料や医薬品の原料として使われてきました。

 一方、リモネンはレモンやミカンなどの柑橘類に多く含まれています。リモネンもリラックス効果のほか、交感神経を刺激して脂肪を燃えやすくする、消化液の分泌を高めるなどの効用もあり、乳がんなどある種のがんを小さくするという抗腫瘍作用もあるのではないかと期待されています。さわやかな香りは芳香剤として利用されています。また、安全な溶剤として注目されるエコな洗剤や接着剤などにも使われています。